応用情報 用語集
応用情報の学習で出てくる用語407語の意味を、分野別にまとめました。用語を選ぶと、関連する用語やその用語が出てくる問題へ進めます。
テクノロジ系(222語)
- 2相コミット
- 2相コミットとは、分散データベースで、複数のサイトにまたがるトランザクションを、すべてのサイトで確定(コミット)させるか、すべてで取り消す(ロールバック)かのどちらかにそろえるためのプロトコルである。 第1相で調整役が各サイトにコミットの可否を問い合わせ、全サイトから可の応答があれば、第2相でコミットを指示する。第1相の後に調整役が障害を起こすと、各サイトが確定も取消しもできない状態で待たされることがある。
- 2相ロック
- 2相ロックとは、トランザクションの同時実行制御の手法で、ロックを獲得していく段階と解放していく段階を分け、一度でもロックを解放したら新たなロックを獲得しないようにするものである。これを守ると直列化可能性が保証される。障害回復の技法ではない。
- ACID特性
- ACID特性とは、トランザクションが満たすべき性質で、原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、耐久性(Durability)の4つの頭文字をとったものである。
- ARP
- ARP(Address Resolution Protocol)とは、同じネットワークの中で、通信相手のIPアドレスから、そのMACアドレスを求めるためのプロトコルである。問合せをブロードキャストで送り、該当するIPアドレスを持つ機器がMACアドレスを応答する。逆にMACアドレスからIPアドレスを求めるのはRARPである。
- CA
- CA(Certification Authority:認証局)とは、公開鍵とその持ち主の対応を保証するディジタル証明書を発行・失効させる、信頼された第三者機関である。
- CAP定理
- CAP定理とは、分散システムでは、一貫性(Consistency)、可用性(Availability)、ネットワーク分断への耐性(Partition tolerance)の3つを同時にすべて満たすことはできないとする定理である。
- CHAP
- CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)とは、PPPで使われる認証プロトコルで、チャレンジレスポンス方式によって、パスワードそのものをネットワークに流さずに相手を認証するものである。パスワードを平文で送るPAPより安全である。
- CRC
- CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)とは、データの誤りを検出する方式の一つで、送信側が生成多項式を使って検査用のデータ(FCS)を計算してデータに付け、受信側が同じ計算をして誤りの有無を確かめるものである。連続したビットの誤り(バースト誤り)の検出に強い。
- CRL
- CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)とは、認証局が発行したディジタル証明書のうち、有効期間内であるにもかかわらず、秘密鍵の漏えいなどの理由で失効させたものの一覧である。証明書の有効性をオンラインで問い合わせるOCSPという方法もある。
- CSMA/CD
- CSMA/CD は、搬送波を検知して伝送媒体が空いていれば送信し(CSMA)、衝突を検出したら(CD)ランダムな時間待って再送する方式。
- CSPM
- CSPM は、クラウドサービスの設定を継続的に監視し、情報漏えいにつながる設定の不備を検出・自動修正してリスクを低減するサービス。
- CSR
- CSR(Certificate Signing Request)とは、ディジタル証明書の発行を認証局に申請する際に作成するデータで、申請者の情報と公開鍵を含み、対応する秘密鍵で署名したものである。
- CVE
- CVE は製品に含まれる個別の脆弱性を一意に識別するための識別子(CVE-西暦-連番)。
- DKIM
- DKIM は、送信側メールサーバが電子メールにディジタル署名を付与し、受信側メールサーバがその署名を検証して送信元ドメインの正当性を認証する技術。
- DMA
- DMA(Direct Memory Access)とは、CPUを介さずに、周辺装置と主記憶装置の間で直接データを転送する方式である。転送の間、CPUは他の処理を進められるため、システム全体の処理効率が上がる。
- DMZ
- DMZ(DeMilitarized Zone:非武装地帯)とは、ファイアウォールなどによって、外部のネットワークとも内部のネットワークとも隔てた領域のことである。公開Webサーバなど外部からアクセスされるサーバを置き、万一侵入されても内部ネットワークへ被害が広がりにくくする。
- DNS
- DNS(Domain Name System)とは、ホスト名やドメイン名とIPアドレスを対応付ける名前解決の仕組みである。 利用者の端末から問合せを受けるキャッシュDNSサーバ(フルサービスリゾルバ)が、ルートから順に権威DNSサーバへ問い合わせて答えを得て、その結果を一定期間キャッシュする。偽の応答をキャッシュさせるキャッシュポイズニングへの対策として、問合せのIDや送信元ポートのランダム化、応答に署名を付けるDNSSECなどがある。
- DNSSEC
- DNSSEC(DNS Security Extensions)とは、DNSの応答にディジタル署名を付けることで、応答が正当な権威DNSサーバから送られ、途中で改ざんされていないことを確かめられるようにする拡張仕様である。 権威DNSサーバが秘密鍵でリソースレコードに署名し、キャッシュDNSサーバが公開鍵で署名を検証する。キャッシュポイズニングへの対策となるが、通信内容の暗号化は行わない。
- DOM
- DOM(Document Object Model)とは、HTMLやXMLの文書を木構造のオブジェクトとして表し、プログラムから文書の要素を読み取ったり変更したりするためのAPIの仕様である。Webページの内容をJavaScriptで動的に書き換えるのに使われる。データの記述形式そのものではない。
- DevOps
- DevOpsとは、開発(Development)と運用(Operations)の担当者が連携・協力し、ツールによる自動化なども活用して、ソフトウェアを素早く継続的にリリースし、改善していくための考え方や手法である。
- DoS攻撃
- DoS攻撃とは、サーバやネットワークに大量の通信や処理の要求を送りつけて負荷をかけ、サービスを提供できない状態にする攻撃である。多数の機器から一斉に行うものをDDoS攻撃という。
- FPGA
- FPGA(Field-Programmable Gate Array)は、製造後に利用者が論理回路の構成を書き換え(再プログラム)できる集積回路。
- FTP
- FTP(File Transfer Protocol)とは、ネットワーク上のコンピュータ間でファイルを転送するためのプロトコルである。制御用とデータ転送用に別々のコネクションを使い、標準ではそれぞれポート21番とポート20番を使う。通信が暗号化されないため、暗号化したSFTPやFTPSも使われる。
- Git
- Gitとは、分散型のバージョン管理システムで、各開発者が全履歴を含むリポジトリの完全な複製を手元に持ち、変更をコミットとして記録したり、ブランチで並行して開発したりできるものである。
- HDL
- HDL(Hardware Description Language:ハードウェア記述言語)とは、FPGAやASICなどに実装するディジタル回路の構成や動作を記述するための言語である。VHDLやVerilogが代表例で、記述から論理合成によって実際の回路が作られる。
- HTTP
- HTTP(HyperText Transfer Protocol)とは、WebブラウザとWebサーバの間で、HTMLなどのデータをやり取りするためのアプリケーション層のプロトコルである。 クライアントの要求(リクエスト)にサーバが応答(レスポンス)を返す形で通信し、要求の種類はGETやPOSTなどのメソッドで示す。HTTP自体は状態を保持しないため、cookieを使ってセッションを管理する。TLSで暗号化したものをHTTPSという。
- ICMP
- ICMP(Internet Control Message Protocol)とは、IPの通信で、パケットが届かなかったなどのエラーや、到達確認などの制御メッセージを送信元に通知するためのプロトコルである。pingコマンドは、ICMPのエコー要求とエコー応答を使って、相手のホストに到達できるかを確かめる。
- IDE
- IDE(統合開発環境)は、エディター、コンパイラ、リンカ、デバッガなど開発に必要なツールを一体化し、効率的に開発できるようにしたソフトウェア。
- IDS
- IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)とは、ネットワークやサーバを監視して不正な侵入や攻撃の兆候を検知し、管理者に通知するシステムである。通信の遮断までは行わない点がIPSと異なる。
- IP
- IP(Internet Protocol)とは、OSI基本参照モデルのネットワーク層に当たるプロトコルで、IPアドレスで宛先を指定し、ルータを経由してパケットを宛先のホストまで届ける役割を担う。 IP自体はコネクションレスで、パケットが確実に届くことや順序は保証しない。信頼性のある転送は上位のTCPが、エラーの通知は補助的なICMPが受け持つ。アドレス長が32ビットのIPv4と、128ビットのIPv6がある。
- IPS
- IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)とは、通信の経路上に置かれ、不正な侵入や攻撃を検知すると、その通信を自動的に遮断するシステムである。検知と通知だけを行うIDSより一歩進んだ対策となる。
- IPsec
- IPsecとは、ネットワーク層(IP層)で、通信の暗号化と認証を行うためのプロトコル群である。IPパケット単位で保護するため、上位のアプリケーションが対応していなくても通信を保護でき、拠点間を結ぶVPNなどに使われる。
- IaC
- IaC は、システムの構成や設定をプログラム(コード)として記述し、専用のソフトウェアがその内容に従って自動的にインフラへ適用する手法。
- JIS X 33002
- JIS X 33002 は、組織のプロセスの品質を客観的に診断(アセスメント)するための要求事項を規定する規格。
- JSON
- JSON(JavaScript Object Notation)とは、JavaScriptのオブジェクトの書き方を基にしたデータの記述形式である。「名前と値の組」の集まり(オブジェクト)と、値の順序付きの並び(配列)の2つの構造でデータを表す。軽量で読みやすく、Web APIのデータ交換に広く使われる。
- LVM
- LVM(Logical Volume Manager)とは、複数の物理的なディスクの領域をまとめて、論理的なボリュームとして柔軟に管理する仕組みである。容量の追加や論理ボリュームの拡張を、物理的な構成に縛られずに行える。
- MTBF
- MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)とは、システムが修理を終えて稼働を始めてから次に故障するまでの時間の平均である。 平均修復時間(MTTR)と足し合わせると、故障と修理の1サイクル全体の平均時間になる。稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR)で求められ、MTBFが長いほど信頼性が高い。
- MTTR
- MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)とは、システムが故障してから修理を終えて稼働を再開するまでの時間の平均である。 MTBFとの和が1サイクル全体の平均時間となり、稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR)で求める。保守体制の充実や障害の早期検知によってMTTRを短くすると、稼働率が上がる。
- MVCC
- MVCC(多版型同時実行制御)とは、データを更新するときに古い版を残しておき、読取りを行うトランザクションには適切な時点の版を見せることで、読取りと書込みがロックで互いを待たずに済むようにする同時実行制御の方式である。
- NAND
- NANDとは、論理積(AND)の結果を否定(NOT)した論理演算で、入力がすべて1のときだけ出力が0になり、それ以外は1になる。NANDだけを組み合わせて、AND・OR・NOTなどあらゆる論理回路を作れる。不揮発性のNAND型フラッシュメモリの名前の由来にもなっている。
- NAS
- NAS(Network Attached Storage)とは、LANに直接接続し、ネットワーク経由で複数のコンピュータにファイル共有の機能を提供する記憶装置である。ファイル単位でアクセスする点が、ブロック単位でアクセスするSANと異なる。
- NAT
- NAT(Network Address Translation)とは、組織内で使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスとを相互に変換する技術である。ポート番号も含めて変換し、1つのグローバルアドレスを多数の機器で共用する方式をNAPTという。
- NOT EXISTS
- NOT EXISTSとは、SQLで、副問合せの結果に該当する行が1件も存在しない場合に真となる条件である。「条件を満たす行が一つも無いもの」を取り出すのに使い、存在する場合に真となるEXISTSと対になる。
- NTP
- NTP(Network Time Protocol)とは、ネットワークに接続された機器の時刻を、基準となる時刻のサーバに合わせて同期させるためのプロトコルである。ログの時刻をそろえるのにも重要である。
- OCSP
- OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、デジタル証明書が失効しているかどうかの状態をオンラインでリアルタイムに問い合わせるためのプロトコル。
- OS
- OS(Operating System:オペレーティングシステム)とは、コンピュータのハードウェアを管理し、アプリケーションが共通に使う機能を提供する基本ソフトウェアである。 タスク(プロセス)の管理と実行順序のスケジューリング、主記憶の管理(仮想記憶など)、ファイルの管理、入出力の制御などを行う。実行中のタスクをOSが強制的に切り替えるプリエンプティブ方式と、タスクが自ら制御を渡したときだけ切り替えるノンプリエンプティブ方式がある。
- OpenFlow
- OpenFlowとは、ネットワークの制御機能と転送機能を分け、ソフトウェアで集中的にネットワークを制御するSDN(Software-Defined Networking)で、コントローラがスイッチの転送の規則を設定するために使う代表的なプロトコルである。
- PLC
- PLC(Programmable Logic Controller)とは、工場の生産設備や機械を制御するための専用のコンピュータで、主にラダー図などを使って作るシーケンスプログラムで動作するものである。センサの入力に応じてモーターなどの出力を制御する。
- PPP
- PPP(Point-to-Point Protocol)とは、2点間を1対1で接続するための、データリンク層のプロトコルである。電話回線などを使った接続で、利用者の認証やIPアドレスの割当てなどを行う機能を持つ。認証方式にはPAPやCHAPがある。
- PSIRT
- PSIRT(Product Security Incident Response Team)は、自社が提供する製品・サービスの脆弱性に対応する組織。
- PWA
- PWA は、ブラウザが実行するサービスワーカーの機能を用いて、Web アプリをオフラインで起動したりバックグラウンドでデータを同期したりして、ネイティブアプリのように使えるようにする方式。
- PoE
- PoE(Power over Ethernet)とは、LANケーブルを使って、データの通信と同時に電力も供給する技術である。無線LANのアクセスポイントやネットワークカメラなど、電源の確保が難しい場所の機器に使われる。
- RAID
- RAIDとは、複数のハードディスクなどを組み合わせて1台の装置のように扱い、データを分散・冗長化して記録することで、性能や耐障害性を高める技術である。データを分散するRAID0、同じデータを2台に書くRAID1、パリティを分散して記録するRAID5などのレベルがある。
- RARP
- RARP(Reverse Address Resolution Protocol)とは、MACアドレスからIPアドレスを求めるためのプロトコルである。ディスクを持たない端末が起動時に自分のIPアドレスを得るために使われたが、現在はDHCPなどが使われることが多い。IPアドレスからMACアドレスを求めるARPとは逆の働きをする。
- SAN
- SAN は、ファイバチャネルなどによるストレージ専用のネットワークを介してサーバとストレージを接続する形態。
- SBOM
- SBOM(Software Bill of Materials)は、ソフトウェアを構成するコンポーネントやライブラリ、相互の依存関係をリスト化した一覧。
- SDN
- SDN は、データ転送機能(データプレーン)と制御機能(コントロールプレーン)を分離し、ソフトウェアのコントローラからネットワーク機器を集中制御するアーキテクチャ。
- SJF
- SJF(Shortest Job First:最短処理時間順)とは、処理時間の短いジョブから順に実行するスケジューリング方式である。平均の待ち時間を短くできるが、処理時間の長いジョブが後回しにされ続ける(飢餓状態になる)おそれがある。
- SMTP
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とは、電子メールを送信したり、メールサーバ同士で中継したりするためのプロトコルである。 メールの受信(メールボックスからの取出し)にはPOP3やIMAPを使う。SMTP自体には送信者を確認する仕組みが乏しいため、送信時に利用者を認証するSMTP-AUTHや、送信ドメインを認証するSPF・DKIM、外部から外部への中継(第三者中継)を禁止する設定などで補う。
- SNMP
- SNMP(Simple Network Management Protocol)とは、ルータやスイッチ、サーバなどのネットワーク機器を監視・管理するためのプロトコルである。管理する側(マネージャ)が機器(エージェント)から状態の情報を取得したり、機器側が異常を通知(トラップ)したりする。
- SOAP
- SOAPとは、Webサービスで、XMLの形式のメッセージをやり取りして、別のコンピュータの機能を呼び出すためのプロトコルである。HTTPなどの上で使われる。より軽量なREST形式のAPIが広く使われるようになっている。
- SOC
- SoC(System on a Chip)とは、従来は複数のチップで構成していたCPU、メモリ、入出力の制御回路などのコンピュータシステムの機能を、1つのチップに集積したLSIのことである。スマートフォンや家電製品に使われる。なお、セキュリティの監視を行う組織であるSOC(Security Operation Center)とは別のものである。
- SPF
- SPF(Sender Policy Framework)とは、電子メールの送信ドメイン認証技術の一つで、送信元ドメインのDNSに正規の送信サーバのIPアドレスを登録しておき、受信側が実際に送ってきたサーバのIPアドレスと照合して、送信元ドメインの詐称を検出するものである。 電子署名を使って送信ドメインとメールの改ざんの有無を確かめるDKIMと組み合わせて使われることが多い。
- SQLインジェクション
- SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの入力欄などに不正なSQLの断片を入力して、データベースを不正に操作する攻撃である。プレースホルダを使ってSQL文と入力値を分けることが基本の対策となる。
- SSH
- SSH(Secure Shell)とは、ネットワークを通じて別のコンピュータにログインしたり、コマンドを実行したり、ファイルを転送したりする通信を、暗号化して安全に行うためのプロトコルである。
- SVG
- SVG(Scalable Vector Graphics)とは、W3Cが定めた、XMLで図形を記述するベクター形式の画像フォーマットである。図形を座標や数式で表すため、拡大・縮小しても画質が劣化せず、Webページの図やアイコンに使われる。
- Scala
- Scalaとは、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方の特徴を持つプログラム言語である。Java仮想計算機(JVM)の上で動作し、Javaのライブラリを利用できる。
- Swagger
- Swagger は OpenAPI Specification に基づき、API の定義・ドキュメント生成・テストなどを支援する OSS。
- TCP
- TCP(Transmission Control Protocol)とは、トランスポート層のプロトコルで、通信を始める前にコネクションを確立し、確認応答、再送、順序制御、フロー制御などによって、データを確実に順序どおり届けるものである。 コネクションの確立には3ウェイハンドシェイクを使う。信頼性が高い一方、手順が多い分、UDPより処理の負荷や遅延が大きい。HTTPやSMTPなど、確実な転送が必要な通信で使われる。
- TLS
- TLS(Transport Layer Security)とは、通信の暗号化、通信相手の認証、改ざんの検知を行うプロトコルで、SSLの後継である。サーバ証明書でサーバを認証し、共有した共通鍵で通信を暗号化する。HTTPSをはじめ、メールの送受信などでも使われる。
- UDP
- UDP(User Datagram Protocol)とは、トランスポート層のプロトコルで、コネクションを確立せず、確認応答や再送も行わずにデータを送るものである。信頼性はTCPより低いが、処理が軽く遅延が小さいため、音声や動画のリアルタイム配信、DNSの問合せなどに使われる。
- VLAN
- VLAN(Virtual LAN)とは、スイッチの設定によって、物理的な配線や接続位置に関係なく、ネットワークを論理的に複数のグループに分割する技術である。部署ごとにネットワークを分けるなどして、通信の範囲を制限できる。
- VLIW
- VLIW(Very Long Instruction Word)は、同時実行可能な複数の動作をコンパイル時に1つの長い複合命令にまとめ、並列に実行して高速化する方式。
- VPN
- VPN(Virtual Private Network:仮想専用網)とは、インターネットなどの共用のネットワーク上に、暗号化や認証の技術を使って、仮想的に専用線のような安全な通信路を作る技術である。拠点間の接続や、社外から社内ネットワークへの接続に使われる。
- VRRP
- VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)は、複数のルータで仮想ルータを構成し、障害時に待機系へ自動的に切り替えてルータを冗長化するプロトコル。
- WAF
- WAF(Web Application Firewall)とは、HTTPやHTTPSの通信の内容を検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、Webアプリケーション(REST APIを含む)の脆弱性を突く攻撃を検知・防御する仕組みである。
- WORM
- WORM(Write Once Read Many)とは、データを一度だけ書き込め、その後は何度でも読み出せるが、変更や消去はできない記録方式や記憶装置のことである。監査ログなど改ざんを防ぎたい記録の保存に使われる。
- WPA2
- WPA2とは、無線LANの通信の暗号化と認証のための規格で、暗号方式にAESを使う。脆弱性が見つかったWEPに代わって普及し、後継にWPA3がある。
- XML
- XML(Extensible Markup Language)とは、タグを使ってデータの意味や構造を記述する汎用のマークアップ言語である。タグを利用者が自由に定義でき、システム間のデータ交換や設定ファイルなどに広く使われる。
- XP
- XP(エクストリームプログラミング)とは、アジャイル開発の手法の一つで、ペアプログラミング、テスト駆動開発、継続的インテグレーション、リファクタリングなど、具体的な実践(プラクティス)を重視するものである。
- cookie
- cookieとは、Webサーバの指示でブラウザに保存される小さなデータで、次回以降のアクセス時に自動的にサーバへ送られ、セッションの管理などに使われるものである。Secure属性を付けると、HTTPSの通信のときだけ送られ、HttpOnly属性を付けるとスクリプトから読み取れなくなる。
- ping
- pingとは、ICMPのエコー要求を指定したホストへ送り、エコー応答が返ってくるかどうかで、そのホストまで通信が届くか(到達性)と、往復にかかる時間を確かめるコマンドである。ネットワークの障害の切り分けによく使われる。
- アウトラインフォント
- アウトラインフォントとは、文字の輪郭を直線や曲線の数式(座標の集まり)で表したフォントである。拡大や縮小をしても輪郭を計算し直して描くため、ギザギザにならず滑らかに表示・印刷できる。点の集まりで表すビットマップフォントと対比される。
- アクチュエーター
- アクチュエーターはエネルギー源からのパワーを回転や直進などの物理的な動きに変換する装置(モーター等)。
- アジャイル開発
- アジャイル開発とは、短い期間で計画・設計・実装・テストを繰り返し、動くソフトウェアを少しずつ作り上げながら、変化する要求に柔軟に対応するソフトウェア開発の手法の総称である。スクラムやXPが代表的な手法である。
- インスタンス
- インスタンスとは、オブジェクト指向で、クラスという設計図を基にして実際に生成されたオブジェクト(実体)のことである。同じクラスから作られたインスタンスは同じ属性と操作を持つが、属性の値はインスタンスごとに異なる。
- インセプションデッキ
- インセプションデッキとは、プロジェクトの開始時に、「我々はなぜここにいるのか」などあらかじめ用意された問いに関係者で答えていくことで、目的、範囲、リスクなどについての共通の認識を作るための手法である。アジャイル開発でよく使われる。
- インタフェース
- インタフェースとは、オブジェクト指向で、処理の中身(実装)を持たず、メソッドの名前や引数・戻り値の型といった操作の取り決めだけを定めたものである。クラスがインタフェースを実装することで、異なるクラスを同じ操作で扱えるようになる。一般には、異なるものの間で情報をやり取りする接点という意味でも使われる。
- インデックス
- インデックスとは、データベースの表の検索を速くするために、特定の列の値と行の格納位置の対応を整理して作る索引である。検索は速くなる一方、データの追加・更新・削除のたびにインデックスも更新されるため、更新処理の負荷が増え、記憶領域も必要になる。
- インバータ
- インバータは直流電力を交流電力に変換する装置。
- ウェアレベリング
- ウェアレベリングは、書換え回数が特定ブロックに偏らないよう均等に分散させ、フラッシュメモリ全体の寿命を延ばす技術。
- ウォーターフォールモデル
- ウォーターフォールモデルとは、要件定義、設計、プログラミング、テストといった工程を順番に進め、原則として前の工程に戻らないソフトウェア開発のモデルである。
- エミュレーター
- エミュレーターとは、あるコンピュータや機器の動作を、別のコンピュータ上でソフトウェアやハードウェアによって模倣し、そこで動くはずのプログラムを実行できるようにするものである。開発中の組込み機器のプログラムを、実機が無くてもパソコン上で動かして確かめるといった用途に使う。
- オブジェクトストレージ
- オブジェクトストレージは,データとメタデータを一つのオブジェクトとしてフラットな空間に保存し,固有の識別子(オブジェクトID)でアクセスする方式である。
- オブジェクト図
- オブジェクト図とは、UMLの図の一つで、ある時点でシステムの中に存在する具体的なオブジェクト(インスタンス)と、それらの間のつながり(リンク)を表す図である。クラス図の内容を具体例で確かめるのに使う。
- カプセル化
- カプセル化とは、オブジェクト指向で、データとそれを操作する手続を一つにまとめ、内部の詳細を外部から隠して、決められた操作を通じてだけ扱えるようにすることである。
- カルーセル
- カルーセルは、固定の表示領域内で複数の画像やコンテンツを横方向に順次切り替えて表示する UI 部品。
- カンバン
- カンバンとは、作業をカードにしてボードの上で「未着手・作業中・完了」などの列に並べて見える化し、作業中の数に上限(WIP制限)を設けて仕事の流れを最適化する手法である。
- カーネル
- カーネルとは、OSの中核となる部分で、プロセスの管理、主記憶の管理、入出力の制御など、アプリケーションが動作するための基本的な資源の管理機能を提供するものである。
- キャッシュポイズニング
- キャッシュポイズニング(DNSキャッシュポイズニング)とは、キャッシュDNSサーバに偽の名前解決の情報を記憶させ、利用者を攻撃者の用意したサーバへ誘導する攻撃である。 キャッシュサーバが権威サーバへ問い合わせている間に、正規の応答より先に偽の応答を送り込む手口が典型的である。問合せのID(トランザクションID)や送信元ポート番号をランダムにして推測を難しくすること、DNSSECで応答の正当性を検証することなどが対策となる。
- キャッシュメモリ
- キャッシュメモリとは、CPUと主記憶装置の間に置かれる、高速で容量の小さい記憶装置である。主記憶の一部の内容を写しておき、CPUが必要とするデータがキャッシュにあれば(ヒット)高速に読み出せるため、CPUと主記憶の速度差を埋めることができる。 平均アクセス時間は「キャッシュのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1−ヒット率)」で求められる。書込みの方式には、主記憶にも同時に書くライトスルーと、追い出すときに書き戻すライトバックがある。
- キャパシティプランニング
- キャパシティプランニングは、システムの応答時間や使用状況などを監視・予測し、将来の需要増も見越して必要な処理能力・応答性を維持できるよう計画することが目的。
- キュー
- キューとは、最初に入れたデータを最初に取り出す、先入れ先出し(FIFO:First In First Out)のデータ構造である。データを末尾に加える操作をエンキュー、先頭から取り出す操作をデキューという。処理の順番待ちの管理などに使われる。
- キーロガー
- キーロガーとは、キーボードの入力を記録するソフトウェアや装置のことで、悪用されると、入力されたパスワードやクレジットカード番号などが盗み取られる。
- クラスD
- クラスDはマルチキャスト用アドレス。
- クロスコンパイラ
- クロスコンパイラとは、コンパイルを実行するコンピュータとは異なる命令形式(アーキテクチャ)のコンピュータで動く目的プログラムを生成するコンパイラである。組込み機器のソフトウェアを、パソコン上で開発する場合などに使われる。
- クロスサイトスクリプティング
- クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を突き、利用者のブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行させる攻撃である。cookieの盗み出しや偽の画面の表示などに悪用される。出力時のエスケープ処理が基本の対策となる。
- コーディネーションセンター
- コーディネーションセンターとは、インシデントへの対応で、複数のCSIRTや関係組織の間に立ち、情報の連携や対応の調整を行う組織のことである。日本では JPCERT/CC(JPCERTコーディネーションセンター)がこの役割を担う代表的な組織である。
- サイドチャネル攻撃
- サイドチャネル攻撃は、暗号化処理時の消費電力・処理時間・電磁波などの物理的な副次情報を測定・統計処理して、装置内部の秘密情報(鍵など)を推定する攻撃。
- サブクラス
- サブクラスとは、オブジェクト指向で、ほかのクラス(スーパークラス)の属性や操作を継承して作られた下位のクラスのことである。継承した性質に、独自の属性や操作を追加したり、操作を上書き(オーバーライド)したりできる。
- サマリテーブル
- サマリテーブルとは、データベースで、明細のデータをあらかじめ集計した結果を保持しておく表のことである。集計の問合せのたびに大量の明細を計算し直さずに済むため、分析や帳票の作成を速くできる。
- シミュレーション
- シミュレーションとは、実際のシステムや現象を模したモデルを作り、それを動かして振る舞いや性能を調べる手法である。待ち行列のように数式で解を求めにくい複雑なモデルでも、模擬実行を繰り返すことで性能などの推定値を求められる。
- シミュレーター
- シミュレーターとは、実際の装置やシステム、現象の動きをコンピュータ上で模擬的に再現する装置やソフトウェアである。組込みシステムの開発では、実機が無くても動作を確かめるために使う。実行時間を計測する専用のツールではない。
- シャドウページ
- シャドウページとは、データベースの障害回復の方式の一つで、データを更新するときに更新前のページを残したまま、別の場所に更新後のページを書き込み、コミットの時点で参照先を切り替えるものである。障害時は更新前のページを使えばよいため、ログを使った回復が不要になる。
- ジャーナリング
- ジャーナリングとは、ファイルシステムやデータベースで、更新の内容を実際に反映する前に履歴(ジャーナル)として記録しておき、障害が起きたときにその記録を使って一貫性のある状態へ素早く回復できるようにする技術である。
- スクラム
- スクラムとは、アジャイル開発の枠組みの一つで、1か月以内の決まった期間(スプリント)ごとに、計画、開発、レビュー、振り返りを繰り返しながら、チームで価値のある成果物を作っていくものである。プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者という役割を置く。
- スケールアウト
- スケールアウトとは、サーバの台数を増やして処理を分散させることで、システム全体の処理能力を高める方法である。読取りの処理が多く、複数のサーバで分担しやすいシステムに向く。個々のサーバの性能を上げる方法はスケールアップという。
- スタック
- スタックとは、最後に入れたデータを最初に取り出す、後入れ先出し(LIFO:Last In First Out)のデータ構造である。 データを積む操作をプッシュ(push)、取り出す操作をポップ(pop)という。サブルーチンの呼出しから戻る位置の保存、再帰呼出し、逆ポーランド記法(後置記法)の式の計算などに使われる。
- ストアドプロシージャ
- ストアドプロシージャとは、一連のSQLの処理をまとめてデータベースの管理システム側に登録しておき、名前を指定して呼び出せるようにしたものである。アプリケーションとデータベースの間の通信の回数を減らせ、処理の再利用もしやすい。
- ストレッチング
- ストレッチングは、パスワードのハッシュ化を何度も繰り返すことで1回の照合の計算コストを増やし、総当たり攻撃を時間的に困難にする対策。
- スパイラルモデル
- スパイラルモデルとは、システムを部分に分け、計画、リスク分析、開発、評価の工程を繰り返しながら、段階的にシステムを作り上げていく開発モデルである。
- スプリントレビュー
- スプリントレビューは、スプリントの成果をステークホルダにプレゼンテーションし、プロダクトゴールへの進捗を確認して必要ならスコープを調整するイベント。
- スプーリング
- スプーリングとは、プリンタなどの低速な出力装置へのデータを、いったん高速な補助記憶装置に書き出しておき、装置の処理と並行して進めることで、CPUが待たされる時間を減らす技法である。
- スラッシング
- スラッシングとは、仮想記憶で、主記憶の容量に対して実行中のプログラムが多すぎるなどの理由で、ページの入替え(ページング)が頻繁に発生し、本来の処理がほとんど進まず性能が急激に落ちる状態である。
- スレッドセーフ
- スレッドセーフとは、アプリケーションやモジュールを複数のスレッドで並列に実行しても、データ競合などの問題が生じず正しく動作することをいう。
- スーパークラス
- スーパークラスとは、オブジェクト指向で、複数のクラスに共通する属性や操作をまとめた上位のクラスのことである。これを継承する下位のクラスをサブクラスという。
- スーパースカラ
- スーパースカラとは、CPUの中に複数のパイプラインを持たせ、依存関係の無い複数の命令を同時に発行・実行することで処理を速める方式である。どの命令を並列に実行するかはハードウェアが実行時に判断する点が、コンパイラが並べるVLIWと異なる。
- セキュアブート
- セキュアブートは、PC 起動時に OS のプログラムやドライバのディジタル署名を検証し、署名が有効なものだけを実行することで、OS 起動完了前のマルウェア実行を防ぐ技術。
- セキュリティクリアランス
- セキュリティクリアランスは、重要な秘密情報を取り扱う部署に配属予定の個人について、その適性(信頼性)を事前に評価・認定する制度。
- セマフォ
- セマフォとは、複数のプロセスが共有する資源への同時アクセスの数を、カウンタを使って制限する同期の仕組みである。資源を使う前にP操作でカウンタを減らし、使い終わったらV操作で増やす。
- ソーシャルエンジニアリング
- ソーシャルエンジニアリングとは、技術的な手段ではなく、人の心理的な隙や油断、行動のミスにつけ込んで、パスワードなどの重要な情報を不正に入手する攻撃手法の総称である。なりすましの電話、肩越しののぞき見、ごみ箱あさりなどがある。
- チェックポイント
- チェックポイントは、データベースバッファの内容を二次記憶へ書き出した時点を指す。
- ディジタル署名
- ディジタル署名とは、電子データが本人によって作成され、改ざんされていないことを確かめるための技術である。 送信者はデータのハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化して署名とし、受信者は送信者の公開鍵で復号した値と、受け取ったデータのハッシュ値を比べて検証する。真正性(本人であること)と完全性を確認でき、否認防止にも役立つが、データの内容を秘匿する機能は無い。
- ディジタル証明書
- ディジタル証明書とは、公開鍵とその持ち主の対応を、認証局が自らのディジタル署名によって証明する電子的な証明書である。所有者名・公開鍵・有効期間などを含み、X.509形式が広く使われる。
- ディメンジョンテーブル
- ディメンジョンテーブルとは、データウェアハウスのスタースキーマで、商品、店舗、期間など、分析の切り口(次元)となる属性の情報を保持する表である。売上などの数値を格納する中心のファクトテーブルから参照される。
- ディレクトリトラバーサル
- ディレクトリトラバーサルとは、Webアプリケーションがファイル名を受け取って処理する際に、「../」などの相対パスを入力に含めて上位のディレクトリへたどり、公開していないファイルに不正にアクセスする攻撃である。
- ディープフェイク
- ディープフェイクとは、ディープラーニングなどのAI技術を使って、実在の人物の顔や声を合成し、本物のように見える偽の画像・動画・音声を作る技術、またはそれによって作られたものである。なりすましや偽情報の拡散に悪用されるおそれがある。
- ディープラーニング
- ディープラーニングは、人間の脳神経回路を模した多層のニューラルネットワークで処理を重ね、複雑な判断を可能にする手法。
- デザインレビュー
- デザインレビューとは、設計の工程で作成した成果物(設計書など)について、関係者が内容を確認し、誤りや問題点を早い段階で見つけて次の工程へ持ち越さないようにするための会議・活動である。
- デッドロック
- デッドロックとは、複数のタスクやトランザクションが、互いに相手の確保している資源の解放を待ち合って、どれも処理を進められなくなる状態である。 2つの処理が2つの資源を逆の順序で獲得しようとすると、循環待ちになって起こり得る。すべての処理で資源を獲得する順序をそろえることで防げる。データベースでは、検出したら一方をロールバックさせて解消する。
- デバッガ
- デバッガとは、プログラムの不具合(バグ)を見つけて原因を調べるためのツールである。指定した位置で実行を止める(ブレークポイント)、1行ずつ実行する、変数の値を確かめるといった機能を持つ。性能の測定にはプロファイラを使う。
- デフラグ
- デフラグとは、ファイルが記憶装置の上でばらばらに記録された状態(断片化)を解消し、連続した領域に並べ直す処理である。磁気ディスクでは読み書きの効率が上がる。SSDの寿命を延ばすための技術ではない。
- トロイの木馬
- トロイの木馬とは、役に立つソフトウェアなどに見せかけて利用者に実行させ、裏で情報の窃取や遠隔操作などの不正な動作を行うマルウェアである。自己増殖はしない。
- ノーコード開発
- ノーコード開発とは、プログラムのソースコードを書かずに、画面上で部品を配置したり設定したりするだけでアプリケーションを作る開発の方法である。少しのコードで補えるものはローコード開発という。
- ハッシュ関数
- ハッシュ関数とは、任意の長さのデータから、固定長の値(ハッシュ値)を求める関数である。 暗号に使うハッシュ関数は、ハッシュ値から元のデータを求めることが困難(一方向性)で、同じハッシュ値になる異なるデータを見つけることも困難(衝突耐性)である必要がある。改ざんの検知、ディジタル署名、パスワードの保管などに使われ、SHA-256などが代表例である。
- バッファ
- バッファとは、処理速度の異なる装置やプログラムの間でデータを受け渡すときに、速度の差を吸収するために一時的にデータを蓄えておく記憶領域である。入出力の効率を高めるのに使われる。
- バブルソート
- バブルソートとは、隣り合う2つの要素を比較して、大小の順序が逆なら入れ替える操作を、データの端から端まで繰り返して整列するアルゴリズムである。計算量はO(n²)で、データが多いと時間がかかる。
- バリューストリームマップ
- バリューストリームマップとは、製品やサービスが顧客に届くまでの一連の工程と、各工程の作業時間や待ち時間を図で表し、流れの中のボトルネックや無駄を見つけるための手法である。リーン生産方式やソフトウェア開発の改善で使われる。
- パイプライン
- パイプラインとは、CPUの命令の処理を、命令の取出し・解読・実行などの複数の段階(ステージ)に分け、複数の命令の異なる段階を重ねて並行に実行することで、単位時間あたりに処理できる命令の数(スループット)を高める方式である。 分岐命令で次に実行する命令が決まらない場合や、前の命令の結果を待つ必要がある場合などには、パイプラインの流れが乱れる(ハザード)。分岐予測や投機実行で影響を小さくする。
- パスワードリスト攻撃
- パスワードリスト攻撃は、どこかで流出した利用者 ID とパスワードのリストを使い、利用者が同じ資格情報を使い回している別サイトへログインを試行する攻撃。
- ヒープ
- ヒープとは、親の値が子の値より常に大きい(または小さい)という関係を保つ木構造のデータ構造である。根に最大値(または最小値)があるため、優先度付きのキューやヒープソートに使われる。プログラムが実行中に動的に確保するメモリ領域を指す意味でも使われる。
- ビュー
- ビューとは、関係データベースで、実在する表(実表)から問合せによって導き出される仮想的な表である。 利用者に必要な列や行だけを見せることで、問合せを簡単にしたり、見せたくないデータへのアクセスを制限したりできる。ビューを通じた更新は、元の表の行と一対一に対応する場合に限られ、複数の表の結合や集約関数を含むビューは更新できないことがある。
- ファイアウォール
- ファイアウォールとは、ネットワークの境界に置き、通過するパケットを検査して、あらかじめ定めた規則に合わない不正な通信を遮断する仕組みである。IPアドレスやポート番号で判断するパケットフィルタリング型、通信の状態を追跡するステートフルインスペクション型、アプリケーション層で中継するアプリケーションゲートウェイ型などがある。
- ファイバチャネル
- ファイバチャネル(FC)とは、サーバとストレージを高速に接続するための通信規格で、SAN(Storage Area Network)の構築に広く使われる。名前に「ファイバ」とあるが、伝送媒体には光ファイバケーブルと銅線(電気)ケーブルのどちらも使える。
- ファクトテーブル
- ファクトテーブルとは、データウェアハウスのスタースキーマで、売上金額や数量などの分析の対象となる数値の明細を格納する中心の表である。分析の切り口となるディメンジョンテーブルを外部キーで参照する。
- ファジング
- ファジング(fuzzing)は、問題を起こしそうな大量のデータ(ファズ)を入力し、ソフトウェアの応答や異常な挙動を監視して脆弱性を検出するテスト手法。
- フィッシング
- フィッシングとは、実在する銀行や通販サイトなどを装った電子メールやSMSで利用者を偽のWebサイトへ誘導し、IDやパスワード、クレジットカード番号などを入力させて盗み取る詐欺の手口である。
- フェールセーフ
- フェールセーフは,故障が起きたときにシステムを安全側の状態へ倒して被害を防ぐ設計の考え方である。
- フォールトアボイダンス
- フォールトアボイダンスは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障そのものが起きないようにする考え方。
- ブルーグリーンデプロイメント
- ブルーグリーンデプロイメントは、現用(ブルー)と新版(グリーン)の二つの環境を用意し、ロードバランサーで一気に切り替える手法。
- ブルートフォース攻撃
- ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)とは、パスワードとして考えられる文字の組合せをすべて順に試して、正しいパスワードを見つけ出そうとする攻撃である。一定回数ログインに失敗したらアカウントをロックする、パスワードを長く複雑にするなどの対策がある。
- プロトタイピング
- プロトタイピングとは、開発の早い段階で試作品(プロトタイプ)を作り、利用者に確認してもらいながら要求を明確にしていく開発モデルである。利用者と開発者の認識の食い違いを早く見つけられる。
- プロファイラ
- プロファイラは、モジュールや関数の実行回数・実行時間などを計測し、性能のボトルネック分析に役立てるツール。
- ペアプログラミング
- ペアプログラミングとは、2人の開発者が1台のコンピュータを使い、一方がコードを書き、もう一方がそれを確認しながら一緒にプログラムを作る手法である。XPの代表的なプラクティスで、品質の向上や知識の共有に役立つ。
- ペルソナ
- ペルソナとは、製品やサービスの典型的な利用者を、名前、年齢、職業、目的、行動などを具体的に設定した架空の人物像として表したものである。要件定義やUXの設計で、利用者のニーズを関係者で共有し、具体的に考えるのに使う。
- ポリモーフィズム
- ポリモーフィズム(多態性)とは、オブジェクト指向で、同じ名前の操作を呼び出しても、受け取ったオブジェクトのクラスに応じて異なる振る舞いをする性質である。呼び出す側はオブジェクトの具体的な種類を意識せずに済む。
- マイクロサービス
- マイクロサービスとは、一つのアプリケーションを、機能ごとに独立した小さなサービスに分け、それらをAPIで連携させて構築する設計の考え方である。サービスごとに個別に変更・デプロイ・拡張ができるため、変化に素早く対応しやすい。
- マルチキャスト
- マルチキャストは特定グループへの一斉配信。
- マルチコア
- マルチコアとは、1つのCPUのチップの中に、命令を実行する処理装置(コア)を複数搭載した構成のことである。複数の処理を並列に実行でき、消費電力を抑えながら処理能力を高められる。
- ミューテックス
- ミューテックスとは、複数のスレッドやプロセスの排他制御に使う同期の仕組みで、一度に1つだけがロックを取得でき、取得したものだけが共有資源を使えるようにするものである。
- ユーザビリティ
- ユーザビリティとは、製品やシステムが、特定の利用者によって、特定の状況で、目的を達成するために使われる際の、効果・効率・満足を伴って目標を達成する度合いのことである(JIS Z 8521)。分かりやすさや習得しやすさ、使いやすさを指し、品質特性の使用性にも当たる。
- ライトアンプリフィケーション
- ライトアンプリフィケーションとは、SSDなどのフラッシュメモリで、内部のデータの管理(ブロック単位の消去や移動)のために、実際に記録媒体へ書き込まれるデータの量が、ホストが書き込もうとしたデータの量より多くなる現象である。
- ラウンドロビン
- ラウンドロビンとは、複数の処理に、一定の時間(タイムクウォンタム)ずつ順番にCPUを割り当て、時間が来たら次の処理に切り替えるスケジューリングの方式である。順番に均等に割り当てる方式の意味で、負荷分散などでも使われる。
- ランサムウェア
- ランサムウェアとは、感染したコンピュータのファイルを暗号化するなどして使えなくし、元に戻す代わりに金銭(身代金)を要求するマルウェアである。データを盗んだうえで公開すると脅す二重恐喝の手口もある。オフラインでのバックアップの保管が重要な対策となる。
- リカバリ
- リカバリとは、障害が起きた後に、バックアップやログを使って、データやシステムを正しい状態に復旧させる処理のことである。データベースではロールフォワードやロールバックを組み合わせて行う。
- リスト
- リスト(連結リスト)とは、各要素が次の要素の位置(ポインタ)を持ち、それをたどることで要素を順番につなげたデータ構造である。 要素の挿入や削除はポインタを付け替えるだけで済むため、配列のように要素をずらす必要が無い。一方、特定の位置の要素に直接アクセスできず、先頭から順にたどる必要がある。次の要素だけを指す単方向リスト、前後を指す双方向リスト、末尾が先頭につながる循環リストがある。
- リバースプロキシ
- リバースプロキシとは、インターネット側からの要求を受けて、内部の公開Webサーバに代わって中継するサーバである。負荷分散、暗号化通信の処理の肩代わり、キャッシュによる高速化、Webサーバを直接外部にさらさないことによる保護などに使われる。
- リーン開発
- リーン開発とは、トヨタ生産方式などの考え方をソフトウェア開発に応用し、顧客にとって価値を生まない無駄を取り除き、価値の流れを最適化することを重視する開発の考え方である。
- ルックアップテーブル
- ルックアップテーブルとは、コードと名称の対応など、処理の中で参照する値をあらかじめ表にしたものである。計算の代わりに表を引くことで処理を速くしたり、データの表記をそろえたりするのに使う。
- レジスタ
- レジスタとは、CPUの内部にある、最も高速で容量の非常に小さい記憶装置である。演算に使うデータや結果を一時的に保持する汎用レジスタ、次に実行する命令の番地を保持するプログラムカウンタ、実行中の命令を保持する命令レジスタなどがある。
- レンダリング
- レンダリングとは、データを基に、画面に表示できる画像などを作り出す処理のことである。3次元の図形のモデルから陰影などを計算して2次元の画像を描く処理や、WebブラウザがHTMLなどを解釈してページを描画する処理を指す。
- ローコード開発
- ローコード開発は、用意された部品やテンプレートを GUI 操作で組み合わせ、必要な箇所だけ少量のソースコードを記述して開発する手法。
- ロールバック
- ロールバックとは、データベースで、コミットされていないトランザクションの更新を取り消し、トランザクション開始前の状態に戻す操作である。 トランザクションの異常終了や、デッドロックの解消、システム障害からの回復の際に、更新前の内容(更新前ログ)を使って行う。逆に、コミット済みの更新を更新後ログで反映し直すことをロールフォワードという。
- ロールフォワード
- ロールフォワードとは、データベースの障害回復の方法の一つで、バックアップやチェックポイントの時点の状態から、ログに記録されたコミット済みのトランザクションの更新後の内容を順に反映し、障害の直前の状態まで回復させることである。 前進復帰とも呼ぶ。媒体の障害ではバックアップを戻してからロールフォワードし、コミットされていなかった更新はロールバックで取り消す。
- ワーム
- ワームとは、ほかのプログラムに寄生せず、自分自身を複製してネットワークなどを通じて自律的に感染を広げるマルウェアである。
- 主キー
- 主キーとは、関係データベースの表で、各行を一意に識別するために選んだ列または列の組である。値の重複と空値(NULL)は許されない。ほかの表から参照される場合、参照する側の列を外部キーという。
- 主成分分析
- 主成分分析は、互いに相関のある複数の変数を統合した新たな変数(主成分)を作り、データがもつ変数の数(次元)を減らす手法。
- 交差検証
- 交差検証(クロスバリデーション)は,データを複数のグループに分割し,一部を学習に,残りを評価に使い,分割を入れ替えながら学習と評価を繰り返して汎化性能を評価する手法である。
- 仮想記憶
- 仮想記憶とは、補助記憶装置を利用して、主記憶装置の容量より大きな記憶空間をプログラムに提供する方式である。ページング方式などで必要な部分だけを主記憶に置き、ページの入替えが頻発して処理が極端に遅くなる状態をスラッシングという。
- 使用性
- 使用性(ユーザビリティ)は、利用者にとっての分かりやすさ・習得しやすさを表す品質特性。
- 保守性
- 保守性とは、ソフトウェアやシステムの品質特性の一つで、修正や改良、環境の変化への対応を、どれだけ容易に効率よく行えるかの度合いのことである。プログラムの規模や複雑さを適正に保つこと、モジュールの独立性を高めることなどで向上する。システムの評価の観点RASISでは、障害からの復旧のしやすさを表す。
- 偽陽性率
- 偽陽性率とは、分類の評価指標の一つで、実際には陰性であるデータのうち、誤って陽性と判定した割合のことである。偽陽性の件数をFP、正しく陰性と判定した件数をTNとすると、FP÷(FP+TN)で求める。
- 公開鍵暗号方式
- 公開鍵暗号方式とは、暗号化と復号に、対になる異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使う暗号方式である。 公開鍵は自由に配布でき、受信者の公開鍵で暗号化したデータは受信者の秘密鍵でしか復号できないため、鍵の配送の問題が解決できる。共通鍵暗号方式より処理が遅いため、共通鍵の受渡しやディジタル署名に使われる。RSAや楕円曲線暗号が代表例である。
- 共通結合
- 共通結合は、複数のモジュールが共通の大域データ領域を参照・更新する結合。
- 共通鍵暗号方式
- 共通鍵暗号方式とは、暗号化と復号に同じ鍵を使う暗号方式である。 処理が速く大量のデータの暗号化に向くが、通信相手と鍵を安全に共有する方法が課題となり、n人が互いに通信するには n(n−1)/2 個の鍵が必要になる。AESが代表例。公開鍵暗号方式で共通鍵を受け渡すハイブリッド方式で使われることが多い。
- 利用率
- 利用率とは、サーバや窓口などの処理装置が、全体の時間のうち処理を行っている時間の割合のことである。 待ち行列理論では、平均到着率×平均処理時間で求め、記号ρで表す。M/M/1モデルでは、平均待ち時間は「ρ÷(1−ρ)×平均処理時間」となり、利用率が1に近づくほど待ち時間は急激に長くなる。到着が2倍になれば利用率も2倍になる。
- 含意
- 含意とは、論理演算の一つで、「PならばQ」(P→Q)を表すものである。前件のPが真で後件のQが偽のときだけ偽になり、それ以外(Pが偽の場合はQにかかわらず)は真になる。「Pでない、またはQ」(¬P∨Q)と同じ値をとる。
- 外部キー
- 外部キーとは、関係データベースで、ある表の列(または列の組)が、別の表(または同じ表)の主キーなどの候補キーを参照するものである。 参照先に存在しない値を登録できないようにする参照制約によって、表同士のデータの整合性を保つ。参照されている行を削除・更新するときの扱い(禁止する、連動して削除するなど)も指定できる。
- 射影
- 射影とは、関係演算の一つで、表から指定した列だけを取り出して新しい表を作る操作である。条件に合う行を取り出す選択、表を結び付ける結合とともに、関係データベースの基本的な操作である。
- 後置記法
- 後置記法とは、計算式で、演算子を対象となる2つの値(被演算子)の後ろに書く表記法である。逆ポーランド記法とも呼ぶ。 例えば「(A+B)×C」は「AB+C×」と書く。括弧が不要で、式を左から読みながら、値はスタックに積み、演算子が来たらスタックから2つ取り出して計算し結果を積む、という手順で機械的に計算できる。
- 思考発話法
- 思考発話法は利用者が操作しながら考えを発話する利用者参加型の手法。
- 投機実行
- 投機実行は、分岐条件が確定する前に分岐先を予測して命令を先行実行し、パイプラインの空きを減らして性能を高める技法。
- 抽象化
- 抽象化とは、対象から本質的な特徴や共通点だけを取り出し、細かな違いを省いて一般化することである。オブジェクト指向では、共通の性質をスーパークラスやインタフェースとしてまとめることに当たる。
- 排他制御
- 排他制御とは、複数のプロセスやトランザクションが同じ資源(データなど)に同時にアクセスするときに、データの不整合が起きないよう、一つの処理が使っている間は他の処理の利用を制限する仕組みである。 データベースではロック(共有ロック・専有ロック)で実現する。ロックする範囲(粒度)が大きいほど管理は簡単だが同時に実行できる処理が減る。資源の確保の順序によってはデッドロックが起きる。
- 楕円曲線暗号
- 楕円曲線暗号とは、楕円曲線上の点の演算を利用した公開鍵暗号方式である。RSA暗号と比べて短い鍵の長さで同等の安全性が得られるため、計算の負荷や通信量を抑えられる。
- 機密性
- 機密性とは、認可されていない個人、エンティティ(主体)、プロセスに対して、情報を使用させず、また開示しない特性のことである(JIS Q 27000)。完全性、可用性とともに情報セキュリティの3要素の一つで、暗号化やアクセス制御によって守る。
- 正規化
- 正規化とは、関係データベースの設計で、データの重複を無くし、更新したときに矛盾が起きないように、表を適切に分割していくことである。第1正規形から第3正規形などの段階がある。
- 消費電力
- 消費電力とは、機器が動作するときに消費する電力のことで、電圧×電流で求める(単位はワット)。同じ電流が流れる回路では、電力の比は電圧の比に等しくなる。データセンターなどでは、消費電力の削減が運用コストと環境負荷の両面で重視される。
- 直流給電
- 直流給電は、交流から直流・直流から交流への電力変換の回数を減らせるため、変換時に生じる電力損失を低減できるのが利点。
- 直積
- 直積とは、関係演算の一つで、2つの表のすべての行を総当たりで組み合わせて新しい表を作る操作である。結果の行数は、2つの表の行数の積になる。
- 第三者中継
- 第三者中継は、社外から接続し、送信者も受信者も自社と無関係(社外ドメイン)なメールを自社サーバが中継してしまう状態。
- 結合
- 結合とは、関係データベースの関係演算の一つで、複数の表を共通の列の値によって連結し、一つの表を作る操作である。 条件に一致する行だけを組み合わせる内部結合と、一致する行が無い場合も片方の表の行を残す外部結合がある。SQLでは JOIN 句やWHERE句の条件で指定する。ソフトウェア設計では、モジュール同士の結び付きの強さ(モジュール結合度)の意味でも使われる。
- 統合開発環境
- 統合開発環境(IDE)とは、エディタ、コンパイラ、リンカ、デバッガなど、ソフトウェアの開発に必要なツールを一つにまとめ、同じ画面で効率よく開発できるようにしたソフトウェアである。
- 継承
- 継承とは、オブジェクト指向で、上位のクラス(スーパークラス)が持つ属性や操作を、下位のクラス(サブクラス)が引き継ぐ仕組みである。共通の部分をスーパークラスにまとめ、サブクラスでは違いだけを定義すればよいため、プログラムの再利用性が高まる。
- 継続的インテグレーション
- 継続的インテグレーションとは、開発者が変更したソースコードを頻繁に共有のリポジトリに統合し、そのたびにビルドとテストを自動で実行する開発の手法である。不具合を早い段階で見つけられ、統合時の問題を小さく抑えられる。
- 習得性
- 習得性とは、ソフトウェアやその操作を、利用者がどれだけ容易に学んで使えるようになるかの度合いのことである。ユーザビリティを構成する性質の一つで、アイコンなどの評価では、一度理解した機能をどれだけ思い出しやすいかの観点としても使われる。
- 耐タンパ性
- 耐タンパ性とは、機器やソフトウェアの内部にある秘密の情報を、外部から不正に読み出したり改ざんしたりすることが困難である性質のことである。 ICチップでは、内部の配線を複雑にする、分解や異常な電圧を検知すると記憶内容を消去する、といった方法で高める。検査用の端子を残すことは、かえって攻撃の足掛かりになる。ソフトウェアでは、プログラムの難読化などで解析を難しくする。
- 著作者人格権
- 著作者人格権とは、著作者の人格的な利益を守るための権利で、公表権、氏名表示権、同一性保持権から成る。財産的な権利である著作権と違って他人に譲渡できず、著作権を譲り受けても著作者人格権は著作者に残る。
- 論理式
- 論理式とは、真(1)と偽(0)の値をとる変数を、論理積(AND)、論理和(OR)、否定(NOT)などの演算で組み合わせた式のことである。論理回路の動作を表すのに使い、ド・モルガンの法則やカルノー図を使って簡単な形にできる。
- 逆ポーランド表記法
- 逆ポーランド表記法とは、演算子を被演算子の後ろに書く数式の表記法で、後置記法とも呼ばれる。括弧を使わずに計算の順序を表せ、スタックを使って左から順に機械的に計算できるため、コンピュータでの式の評価に向いている。
- 過学習
- 過学習は訓練データに過度に適合した状態。
- 量子超越性
- 量子超越性とは、従来のコンピュータでは実用的な時間で処理できない特定の計算を、量子コンピュータが実行できることを示すことである。
マネジメント系(73語)
- CMMI
- CMMI(Capability Maturity Model Integration:能力成熟度モデル統合)とは、組織のソフトウェア開発などのプロセスの成熟度を5段階で評価し、改善の道筋を示すモデルである。
- COBIT
- COBITとは、ISACAが策定した、ITガバナンスとITマネジメントのためのフレームワークである。経営の目標とITの目標を結び付け、ITの管理の状況を評価・改善するのに使われる。
- COCOMO
- COCOMOとは、開発するプログラムの規模(ステップ数)を基に、開発の工数や期間を見積もるモデルである。B.W.ベームが考案した。
- CPM
- CPM(Critical Path Method)とは、作業の順序関係と所要期間からクリティカルパスを求め、プロジェクトの日程を管理する手法である。クリティカルパス法とも呼ばれる。
- CSF
- CSF(Critical Success Factor:重要成功要因)とは、戦略や目標を達成するために、特に重要となる要因のことである。CSFを明らかにしたうえで、その達成度を測る指標としてKPIを設定する。
- CSIRT
- CSIRT(Computer Security Incident Response Team)とは、組織の中で、セキュリティインシデントの報告を受け付け、対応・調査・再発防止などを行う専門のチームである。 社内外の関係者との窓口となり、他組織のCSIRTや JPCERT/CC などの調整機関と情報を共有しながら対応する。自社製品の脆弱性に対応するチームはPSIRTと呼ばれる。
- EVA
- EVA(Economic Value Added:経済付加価値)とは、税引後の営業利益から、資本を使うためにかかったコストを差し引いて求める、企業価値を評価する財務指標である。プロジェクトの進捗管理の手法であるEVMとは別のものである。
- EVM
- EVM(Earned Value Management)とは、プロジェクトの進捗とコストを、計画価値(PV)、出来高(EV)、実コスト(AC)の3つの金額で定量的に評価する手法である。 スケジュール差異 SV=EV−PV、コスト差異 CV=EV−AC、スケジュール効率指数 SPI=EV÷PV、コスト効率指数 CPI=EV÷AC を求め、遅れやコスト超過を判断する。CPIなどを使って完了時の総コストを予測することもできる。
- FTA
- FTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)とは、好ましくない事象(トップ事象)を出発点に、その原因となる事象をANDゲートやORゲートで結んで木の形に展開し、発生の経路や確率を分析するトップダウン型の手法である。
- ISMS
- ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)とは、組織が情報セキュリティのリスクを評価して対策を決め、PDCAサイクルで継続的に運用・改善する仕組みである。要求事項はJIS Q 27001(ISO/IEC 27001)で定められている。
- ITIL
- ITILとは、英国政府機関が作成を始めた、ITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)をまとめた書籍群(フレームワーク)である。インシデント管理、問題管理、変更管理などのプロセスの考え方を示している。
- IT統制
- IT統制とは、内部統制のうち、ITに関わる統制のことである。システムの開発・運用・アクセス管理など業務処理の基盤を支えるIT全般統制と、個々の業務処理システムの中に組み込まれた入力チェックなどのIT業務処理統制から成る。
- KPI
- KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とは、目標の達成に向けたプロセスが順調に進んでいるかを測るための中間的な指標である。最終目標の達成度を測るKGIや、目標と主要な成果で管理するOKRとは別の考え方である。
- OLA
- OLA(Operational Level Agreement:運用レベル合意書)とは、ITサービスの提供者が、顧客と合意したサービスレベル(SLA)を達成するために、組織内の他の部門と結ぶ合意のことである。
- PERT
- PERT(Program Evaluation and Review Technique)とは、作業の順序関係をアローダイアグラムで表し、プロジェクトの日程を計画・管理する手法である。所要期間の見積りに、楽観値・最頻値・悲観値の3点から期待値を求める三点見積りを使うことがある。
- PMBOK
- PMBOKとは、米国のPMI(プロジェクトマネジメント協会)が発行する、プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめたガイドである。第6版では10の知識エリアと5つのプロセス群で体系化しており、第7版ではプロジェクトマネジメントの原理・原則とパフォーマンス領域を中心とした構成になった。2025年には第8版が刊行されている。
- RACIチャート
- RACIチャートとは、作業ごとに、実行責任者(Responsible)、説明責任者(Accountable)、相談先(Consulted)、報告先(Informed)を割り当てて示した、役割と責任の分担表である。
- RLO
- RLO(Recovery Level Objective:目標復旧レベル)とは、事業継続計画で、障害や災害の後に、業務やシステムをどの範囲・どの水準まで復旧させるかの目標である。復旧までの時間の目標(RTO)、どの時点のデータまで戻すかの目標(RPO)とあわせて定める。
- RPO
- RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)とは、障害や災害が起きたときに、どの時点までのデータを復旧できるようにするかの目標である。例えばRPOが1時間なら、最大1時間分のデータの消失を許容することになり、バックアップの頻度などを決める基準となる。
- RTO
- RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)とは、障害や災害の発生から、業務やシステムを復旧させるまでにかける時間の目標である。事業継続計画で、業務の重要度に応じて定める。
- SLA
- SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意書)とは、ITサービスの提供者と顧客の間で、サービスの内容と、稼働率・応答時間・障害時の復旧時間などのサービスレベルを合意して文書にしたものである。 合意したサービスレベルを維持・改善する活動をサービスレベル管理(SLM)という。提供者が内部の部門と結ぶ合意はOLA(運用レベル合意書)と呼んで区別する。
- SLM
- SLM(Service Level Management:サービスレベル管理)とは、ITサービスの提供者と顧客の間で合意したサービスレベル(SLA)を達成・維持するために、サービスの状況を監視・報告し、改善を図る活動である。
- WBS
- WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)とは、プロジェクトの成果物と作業を、管理できる大きさになるまで階層的に分解して構造化したものである。最下層のワークパッケージを単位として、担当、期間、コストを見積もり、進捗を管理する。
- アローダイアグラム
- アローダイアグラムとは、プロジェクトの作業を矢印で、作業の区切りを結合点(丸印)で表し、作業の順序関係と所要日数を示した図である。PERT図とも呼ばれる。 各結合点の最早結合点時刻と最遅結合点時刻を計算し、余裕の無い作業をつないだ経路(クリティカルパス)を求めることで、プロジェクト全体の最短の所要日数と重点的に管理すべき作業が分かる。
- イベント管理
- イベント管理とは、ITサービスやITインフラで起きる事象(イベント)を監視・検知して分類し、必要に応じてインシデント管理などの適切な対応に結び付ける活動である。
- インシデント管理
- インシデント管理とは、ITサービスの計画外の中断や品質の低下が起きたときに、できるだけ早くサービスを通常の状態に戻し、事業への影響を最小限に抑える活動である。
- ウォークスルー法
- ウォークスルー法とは、システム監査の技法の一つで、データの発生から入力、処理、出力、活用までの一連の流れを、書類や実際の処理に沿って追跡し、その過程に組み込まれた統制が整備・運用されているかを確かめるものである。 業務の流れを理解し、統制の有無を確認するのに役立つ。ソフトウェア開発のレビュー技法で、作成者が中心になって成果物を説明しながら確認する「ウォークスルー」とは区別して理解する。
- ガントチャート
- ガントチャートとは、作業を縦に並べ、各作業の予定と実績の期間を、時間軸に沿った横棒で表した図である。進捗の把握がしやすい一方、作業間の依存関係は分かりにくい。
- キャパシティ管理
- キャパシティ管理とは、ITサービスの現在と将来の需要に対して、十分な処理能力をコスト効率よく確保するために、資源の使用状況を監視し、需要を予測して、増強などを計画する活動である。
- クラッシング
- クラッシングは、クリティカルパス上の作業に外部から要員などの資源を追加投入して期間を短縮する方法。
- クリティカルパス
- クリティカルパスとは、プロジェクトの作業のつながりのうち、所要日数の合計が最も長く、余裕(フロート)の無い経路のことである。 クリティカルパス上の作業が1日遅れると、プロジェクト全体の完了も1日遅れる。期間を短縮するには、クリティカルパス上の作業に資源を追加するクラッシングや、作業を並行して進めるファストトラッキングを使う。
- コロケーション
- コロケーション(co-location)は,チームメンバーを物理的に同じ作業場所に集め,対面でのコミュニケーションや連帯感を高めてパフォーマンスを向上させる施策である。
- コンティンジェンシー計画
- コンティンジェンシー計画とは、リスクが現実になった場合や、災害・障害などの不測の事態が起きた場合に、被害を最小限に抑えて業務を続けるために、あらかじめ定めておく対応の計画である。プロジェクトマネジメントでは、リスクへの対応を計画する段階で作成する。
- サービスカタログ管理
- サービスカタログ管理とは、提供しているITサービスの内容、提供条件、連絡先などをまとめたサービスカタログを作成し、その情報を正確な状態に維持する活動である。
- サービスデスク
- サービスデスクとは、ITサービスの利用者からの問合せや障害の連絡、サービスの要求などを一元的に受け付ける単一の窓口(SPOC)である。自ら解決できない事案は専門部署へエスカレーションする。
- サービスレベル管理
- サービスレベル管理(SLM)は、提供するサービス及びサービスレベル目標を決定し、サービス提供者と顧客との間で合意文書(SLA)を交わす活動。
- スコープ1
- スコープ1は事業者が所有・管理する排出源からの直接排出。
- スコープ管理
- スコープ管理は,プロジェクトで実施する作業の範囲(成果物と作業)を定義・管理する活動である。
- チェックリスト
- チェックリストとは、点検や確認をする際に、見るべき項目をあらかじめ一覧にした表のことである。確認の漏れを防ぎ、担当者が違っても同じ観点で点検できるようにする。
- チェックリスト法
- チェックリスト法とは、システム監査の技法などで、あらかじめ作成した確認項目の一覧に沿って、関係者に質問して回答を得たり、状況を点検したりして、統制の状況を確かめる方法である。
- デルファイ法
- デルファイ法とは、複数の専門家に匿名で意見を求め、その集計結果を参加者に示して再び意見を求めることを繰り返し、意見を収束させて予測や見積りを行う手法である。 匿名にすることで、声の大きい人や権威のある人の意見に引きずられにくい。将来の技術動向の予測や、プロジェクトの見積りなどに使われる。
- ドキュメントレビュー法
- ドキュメントレビュー法とは、システム監査の技法の一つで、監査対象に関わる規程、設計書、記録などの文書を査閲して、その内容が適切か、統制が整備されているかを確かめる方法である。
- ファストトラッキング
- ファストトラッキングとは、プロジェクトのスケジュール短縮の技法の一つで、本来は順番に行う作業の一部を重ねて並行して進めることで、全体の期間を短くするものである。 コストを大きく増やさずに期間を縮められるが、前の作業の結果を待たずに進めるため、手戻りのリスクが高まる。資源を追加して作業期間を短くするクラッシングと区別する。
- ファンクションポイント法
- ファンクションポイント法とは、ソフトウェアの規模を、入力・出力・照会・ファイルなどの機能の数と複雑さから見積もる手法である。
- フォローアップ
- フォローアップは、改善提案に対する監査対象部門の改善状況をシステム監査人がモニタリングする活動。
- プロジェクト憲章
- プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に認可するために、ビジネスニーズ・目標・成果物・プロジェクトマネージャ及びその責任・権限を記した文書。
- ベースライン
- ベースラインとは、プロジェクトや構成管理で、正式に承認された計画や成果物の状態のことで、その後の変更や進捗を比べる基準となるものである。ベースラインを変えるには変更管理の手続を経る。
- マイルストーン
- マイルストーンとは、プロジェクトのスケジュールの中で、重要な節目となる時点や出来事(工程の完了、成果物の承認など)のことである。進捗管理の目印として使う。
- リスクの特定
- リスクの特定とは、リスクマネジメントの最初のプロセスで、プロジェクトや組織の目的に影響を与える可能性のあるリスクを洗い出し、その特徴を記録することである。 過去の記録の確認、ブレーンストーミング、チェックリスト、関係者へのインタビューなどの手法を使う。特定したリスクは、その後の分析・評価・対応の対象になる。
- リスクの管理
- リスクの管理とは、リスク対応の計画が実施されているかを監視し、新たなリスクの発生や既知のリスクの変化を追跡して、必要に応じて対応を見直す活動のことである。リスクマネジメントのプロセスの中では、計画した対応の実施状況を監視・統制する段階に当たる。
- リスクの評価
- リスクの評価とは、特定したリスクについて、発生の可能性と影響の大きさを分析・測定し、あらかじめ定めた基準と照らして、対応すべきリスクとその優先順位を決めることである。
- リスクへの対応
- リスクへの対応とは、評価したリスクに対して、回避・転嫁・軽減・受容などの対応策を選び、計画して実行することである。リスクが現実になった場合に備えて、あらかじめ代替の行動を定めておくコンティンジェンシー計画もその一つである。
- リリース管理
- リリース管理とは、承認された変更を、計画・構築・テストしたうえで、安全に本番環境へ展開する活動である。展開の手順や切り戻しの方法も計画する。
- 予備調査
- 予備調査は本調査に先立ち,監査対象先の事務手続やマニュアルなどを通じて業務内容・業務分掌・体制などを把握する段階である。
- 受入テスト
- 受入テストとは、発注者や利用者が、納品されたシステムが要件を満たし、実際の業務で使えるかを確かめるテストである。その結果を基に検収を行う。
- 可用性管理
- 可用性管理とは、ITサービスが合意した可用性(稼働率など)を満たすように、障害を起こしにくく、起きても早く復旧できる仕組みを計画・監視・改善する活動である。
- 問題管理
- 問題管理は、インシデントの根本原因を特定し、再発防止・恒久対策につなげる活動。
- 回帰テスト
- 回帰テストとは、プログラムを修正したときに、その修正によって、それまで正常に動いていた部分に影響が出ていないかを確かめるテストである。
- 変更管理
- 変更管理とは、ITサービスや構成品目への変更を、記録・評価・承認・計画という決められた手続に従って行い、変更による障害などのリスクを抑えながら、必要な変更を確実に実施する活動である。
- 復旧
- 復旧とは、障害や災害で停止したり壊れたりしたシステムやデータを、使える状態に戻すことである。 データの復旧では、フルバックアップを戻したうえで、差分バックアップ(フルバックアップ以降の変更すべて)なら最新の1つを、増分バックアップ(前回のバックアップ以降の変更)なら順にすべてを反映する。データベースでは、ログを使ったロールフォワードやロールバックで障害直前の整合した状態に戻す。
- 是正処置
- 是正処置は、検出された不適合や望ましくない状況の原因を除去し、再発の起こりやすさを低減するための処置。
- 最早結合点時刻
- 最早結合点時刻とは、アローダイアグラムで、ある結合点から始まる作業を最も早く開始できる時刻のことである。その結合点に至る経路の所要日数の合計のうち、最も大きい値になる。
- 業務処理統制
- 業務処理統制とは、個々の業務処理(アプリケーション)の中に組み込まれた統制で、データの入力・処理・出力が正確かつ完全に行われることを確保するものである。 入力データの正当性を確かめるチェック機能、エラーデータの修正と再処理、マスタデータの正確性の維持、アクセスの管理などが当たる。システム開発・運用全体の基盤を対象とするIT全般統制と区別される。
- 構成管理
- 構成管理とは、ITサービスを構成するハードウェア、ソフトウェア、文書などの構成品目(CI)と、それらの関係についての情報を正確に記録・維持する活動である。変更管理やインシデント管理など他のプロセスの基礎となる情報を提供する。
- 独立性
- 独立性は、監査人が監査対象や第三者から不当な影響・圧力を受けず、公正・客観的に判断できる状態をいう。
- 監査手続
- 監査手続とは、監査項目(監査要点)について、十分かつ適切な監査証拠を入手するために監査人が実施する具体的な手続である。 文書の閲覧、関係者への質問、現場の観察、データの突合・照合、ウォークスルー、テストデータ法などの監査技法を組み合わせる。実施した内容と入手した証拠は監査調書に記録する。
- 監査証跡
- 監査証跡とは、システムの処理の過程を、後から追跡して確かめられるように残した記録のことである。入力から出力までの処理の経緯や、誰がいつ何をしたかのログなどが当たり、監査や不正の調査に使われる。
- 監査調書
- 監査調書とは、監査人が実施した監査手続の内容と、入手した監査証拠、発見した事実とそれに対する所見などを記録した文書である。監査の結論を支える合理的な根拠となるため、適切に作成して保管する。
- 突合・照合法
- 突合・照合法とは、システム監査の技法の一つで、関連する複数の証拠資料を突き合わせたり、記録と原本を照らし合わせたりして、内容が一致しているか、正確かを確かめる方法である。
- 結合テスト
- 結合テストとは、単体テストを終えたモジュールを組み合わせて、モジュール間のインタフェースや連携が正しく動くかを確かめるテストである。
- 継続性管理
- 継続性管理とは、災害や重大な障害が起きても、ITサービスを合意した水準で継続または復旧できるように、リスクを評価し、継続のための計画を立てて準備・試験する活動である。
- 負荷テスト
- 負荷テストとは、システムに大量の処理や利用者のアクセスなどの負荷をかけて、性能の要件を満たすか、どこまでの負荷に耐えられるかを確かめるテストである。
- 類推見積法
- 類推見積法とは、過去に行った類似のプロジェクトの実績を基に、今回のプロジェクトの規模や工数、費用を見積もる手法である。詳細な情報が少ない初期段階でも使えるが、精度は類似性に左右される。
ストラテジ系(112語)
- 3C分析
- 3C分析とは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から経営環境を分析し、成功の要因を見つける手法である。
- ABC
- ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)とは、間接費を、部門の配賦基準で一律に割り振るのではなく、発注・検品・段取りといった活動ごとに集計し、各製品がその活動をどれだけ使ったかに応じて配賦する原価計算の手法である。製品ごとの原価をより正確に把握できる。
- AIDMA
- AIDMAとは、消費者が商品を知ってから購入するまでの心理の過程を、注意(Attention)、関心(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)の5段階で表したモデルである。
- AISAS
- AISASとは、インターネットの普及を踏まえた消費者の購買行動のモデルで、注意(Attention)、関心(Interest)、検索(Search)、行動(Action)、共有(Share)の5段階で表したものである。
- APIエコノミー
- APIエコノミーとは、企業などが自社のサービスの機能やデータをAPIとして公開し、他社がそれを組み合わせて新しいサービスを作ることで広がっていく経済圏のことである。
- BRM
- BRM(Business Reference Model)は、エンタープライズアーキテクチャ(EA)で使う参照モデルの一つで、組織の業務を、それを担う府省や部局とは切り離して、機能の面から階層的に分類したもの。米国連邦政府のEA(FEA)では、ほかの参照モデルの土台となる層と位置づけられた。 FEAのBRM(2002年の第1.0版)は、業務を事業領域(Business Area)・業務分野(Line of Business)・下位機能(Sub-Function)の3階層で整理する。組織の縦割りではなく機能で見ることで、府省をまたいだ重複投資や共通化の余地を見つけやすくする。 日本の政府EAでも、経済産業省の資料は、政策・業務体系に対応する参照モデルを政策・業務参照モデル(BRM)とし、業績測定参照モデル(PRM)・データ参照モデル(DRM)・サービスコンポーネント参照モデル(SRM)・技術参照モデル(TRM)と並べている。政策・業務体系の業務機能の構成は、業務参照モデルに基づく全府省共通の定義で、現在の組織や業務手順・呼称にこだわらずに行政サービスの機能を体系化するとされた。
- BSC
- BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)とは、企業の戦略を、財務、顧客、業務プロセス、学習と成長の4つの視点で目標と評価指標に落とし込み、その達成状況を管理する手法である。視点間の因果関係は戦略マップで表す。
- CPS
- CPS(Cyber-Physical System)とは、現実世界(フィジカル空間)のデータをセンサなどで集めてサイバー空間に取り込み、分析やシミュレーションを行った結果を現実世界にフィードバックして、社会や産業の課題を解決する仕組みである。
- CRM
- CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、顧客の属性や購買履歴、問合せの履歴などの情報を一元的に管理・活用し、顧客との長期的な関係を強化して、顧客満足度と収益の向上を図る経営手法である。
- CRMソリューション
- CRMソリューションとは、顧客の情報や取引・問合せの履歴を一元的に管理し、顧客との関係の維持・強化に役立てるための情報システムやサービスのことである。営業、マーケティング、サポートの各部門で顧客情報を共有するのに使われる。
- EMS
- EMS は、自社の生産設備を用いて、他社(ブランド企業)からの委託を受けて電子機器を受託製造する事業形態。
- ERP
- ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の会計、人事、生産、販売、購買などの基幹業務を統合し、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を一元的に管理して有効に活用する考え方、またはそれを実現する統合基幹業務システムである。部門間でデータを共有し、経営状況を迅速に把握できる。
- HRMソリューション
- HRMソリューションとは、人材の採用、配置、評価、育成、給与などの人事管理(HRM)を効率化し、人材の活用を支援するための情報システムやサービスのことである。
- KGI
- KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とは、組織や事業が最終的に達成すべき目標が達成されたかを測る指標である。売上高や利益率などが例で、その達成に向けた中間的な指標としてKPIを設定する。
- KJ法
- KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎が考案した手法で、多くの事実やアイデアをカードに書き出し、内容の近いもの同士をグループにまとめて、問題の構造を見いだす発想法である。新QC七つ道具の親和図法の基となった。
- LPWA
- LPWA(Low Power Wide Area)は、一つの基地局で広範囲をカバーでき、低消費電力で多数の機器をつなぐのに適した無線通信技術。
- MBO
- MBO(Management By Objectives:目標による管理)とは、上司と部下が話し合って目標を設定し、その達成度で評価する管理手法である。経営の分野では、経営陣による自社の買収(Management Buyout)を指す場合もある。
- MES
- MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)とは、工場の製造現場で、作業の指示、工程の進捗管理、品質の記録、設備の稼働状況の把握などを行い、生産を実行・管理する情報システムである。
- OKR
- OKR(Objectives and Key Results)とは、挑戦的な目標(Objectives)と、その達成度を測る主要な成果(Key Results)を設定し、組織とチーム・個人の目標を結び付けて、短い周期で進捗を確認していく目標管理の手法である。
- PBP
- PBP(Pay Back Period:回収期間法)とは、投資した金額を、その投資から得られる利益やキャッシュフローで何年で回収できるかによって投資案を評価する方法である。回収期間が短いほど有利と判断する。計算が簡単な一方、お金の時間的価値や回収後の収益を考慮しない。
- PEST分析
- PEST分析とは、企業を取り巻くマクロ環境を、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの視点から分析する手法である。
- PLM
- PLM(Product Lifecycle Management)とは、製品の企画・開発から、製造、販売、保守、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で、製品に関する情報を一元的に管理し、商品力の向上やコストの低減を図る手法やシステムである。
- PPM
- PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、市場成長率と相対的市場シェアの2軸で事業・製品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類し、資源配分を検討する手法。
- RFM分析
- RFM分析とは、顧客を、最終購買日(Recency)、購買頻度(Frequency)、購買金額(Monetary)の3つの指標で評価して分類し、優良顧客の把握や販売促進に役立てる手法である。
- ROI
- ROI(Return On Investment:投資利益率)とは、投資した金額に対してどれだけの利益が得られたかを示す指標で、「利益÷投資額×100(%)」で求める。IT投資などの効果を評価し、複数の投資案を比べるのに使う。
- SCM
- SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント)とは、資材の調達から生産、物流、販売までの複数の企業や組織にまたがる業務の流れ全体で情報を共有・管理し、在庫の削減、コストの低減、納期の短縮などを図る経営手法である。
- SCMソリューション
- SCMソリューションとは、調達から生産、物流、販売までの供給の連鎖全体の情報を共有・管理し、在庫の削減や納期の短縮を図るための情報システムやサービスのことである。
- SFA
- SFA(Sales Force Automation)とは、営業担当者の活動を支援し効率化するための情報システムで、顧客の情報や商談の進捗、訪問の履歴などを記録・共有するものである。
- SOA
- SOA(サービス指向アーキテクチャ)は、利用者の視点で業務システムの機能を独立した部品(サービス)に分け、業務プロセスへの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法。
- STP
- STPとは、マーケティングで、市場を顧客の特性で細分化(Segmentation)し、狙う市場を決め(Targeting)、競合に対する自社の立ち位置を明確にする(Positioning)という、戦略を立てる手順のことである。
- SWOT分析
- SWOT分析とは、自社の内部環境の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、外部環境の機会(Opportunities)と脅威(Threats)の4つの観点で経営環境を整理し、戦略を考える手法である。
- VRIO分析
- VRIO分析とは、自社の経営資源を、経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織(Organization)の4つの観点で評価し、競争優位の源泉となるかを分析する手法である。
- のれん
- のれんとは、企業を買収したときに、買収された企業の純資産の時価を超えて支払った金額のことで、ブランドや技術力など、目に見えない価値を表す。貸借対照表では無形固定資産として計上する。
- アクティビティ図
- アクティビティ図とは、UMLの図の一つで、処理や業務の流れ(フロー)を表す図である。条件による分岐と合流、フォークとジョインによる並行処理の開始と同期を表現でき、スイムレーンで担当ごとに区切ることもできる。
- アソシエーション分析
- アソシエーション分析は、商品を購入するときの関連性・同時購入などのルールを購買データから見いだす手法で、支持度・信頼度・リフト値でルールの有効性を評価する(バスケット分析)。
- アライアンス
- アライアンスとは、複数の企業が、それぞれの独立性を保ったまま、共通の目的のために業務提携や資本提携などの協力関係を結ぶことである。
- アンゾフの成長マトリクス
- アンゾフの成長マトリクスとは、経営学者アンゾフが提唱した、製品と市場をそれぞれ「既存」と「新規」に分けて組み合わせ、企業の成長戦略を4つに分類する枠組みである。 既存の市場で既存の製品を伸ばす「市場浸透」、既存の市場に新しい製品を出す「新製品開発」、既存の製品で新しい市場に進む「新市場開拓」、新しい製品で新しい市場に進む「多角化」の4つがある。
- インスペクション
- インスペクションは、成果物となる文書を査閲して要件への適合性を検査する手法。
- エッジコンピューティング
- エッジコンピューティングとは、データの処理を、遠くのクラウドのサーバだけで行うのではなく、センサや端末に近い場所(エッジ)に置いたコンピュータで行う方式である。処理の遅延を小さくし、ネットワークを流れる通信量を減らせる。
- オープンイノベーション
- オープンイノベーションは、自社と外部組織の技術やアイディアなどを組み合わせて価値を創出し、その価値を更に外部へ提供する考え方。
- キャッシュフロー
- キャッシュフローとは、一定期間に企業に入ってくる現金と出ていく現金の流れのことである。キャッシュフロー計算書では、営業活動、投資活動、財務活動の3つに分けて表す。利益が出ていても現金が不足すると支払いができなくなるため、資金繰りの把握に重要である。
- ギグエコノミー
- ギグエコノミーは、個人がインターネット(プラットフォーム)を介して提示された単発の仕事を受託する働き方や、それによって形成される経済形態。
- コアコンピタンス
- コアコンピタンスとは、他社がまねできない、自社の中核となる独自の強み(技術やノウハウなど)のことである。顧客に価値をもたらし、さまざまな製品や市場に展開できる能力を指す。
- コンティンジェンシープラン
- コンティンジェンシープランは、リスクが顕在化したときに備えてあらかじめ対処方法を定めておく計画。
- コンティンジェンシー理論
- コンティンジェンシー理論とは、組織の構造やリーダーシップのあり方に唯一最善のものは無く、置かれた状況によって有効なものが変わるとする理論である。フィードラーは、リーダーシップの有効性が、リーダーの特性と、リーダーが状況をどれだけ統制できるかに左右されるとした。
- シャドーエコノミー
- シャドーエコノミーとは、脱税や違法な取引などのために、政府の統計や課税の対象として把握されない経済活動のことである。地下経済とも呼ばれる。
- セグメンテーション
- セグメンテーションとは、マーケティングで、市場を、年齢や地域、価値観、購買行動などの共通の性質を持つ顧客の集まり(セグメント)に細分化することである。STPの最初の段階に当たる。
- テスト
- テストとは、ソフトウェアやシステムを実際に動かし、その結果を期待される結果と比べることで、欠陥を見つけたり、要件どおりに動くことを確かめたりする活動である。 単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テスト(受入れテスト)といった段階があり、内部構造に基づくホワイトボックステストと、仕様に基づくブラックボックステストという分け方もある。設計書などを実行せずに読んで確かめるレビュー(インスペクションやウォークスルー)とは区別される。
- デジタルガバナンス・コード
- デジタルガバナンス・コードとは、経済産業省が取りまとめた、企業がデジタル技術による社会の変化を踏まえて経営ビジョンを描き、DXを進めるために、経営者に求められる対応を示した指針である。この内容を基に、DX認定制度が運用されている。
- デジタルツイン
- デジタルツインは、様々なセンサーで収集したデータを用いてデジタル空間に現実世界と同等な世界を構築し、現実では実施しにくいシミュレーションを行う技術。
- デモグラフィック
- デモグラフィックとは、市場の細分化に使う変数のうち、年齢、性別、職業、所得、家族構成といった人口統計的な属性のことである。地域などの地理的変数、価値観などの心理的変数、購買行動などの行動変数と区別される。
- デモンストレーション
- デモンストレーションとは、製品やシステムを実際に動かして見せ、機能や性能を示すことである。要件を満たしているかの確認方法の一つとして、実際の動作を見て判断する場面で使われる。
- トークンエコノミー
- トークンエコノミーとは、ブロックチェーン上などで発行されるトークン(代替通貨や権利の証)を媒介として、サービスの提供者と利用者の間で価値をやり取りする経済の仕組みである。
- ナッシュ均衡
- ナッシュ均衡とは、ゲーム理論で、各プレイヤーが相手の戦略を前提として自分にとって最適な戦略をとっており、どのプレイヤーも自分だけが戦略を変えても利得を増やせない戦略の組合せのことである。 数学者ジョン・ナッシュにちなむ。ナッシュ均衡が、全員にとって最も望ましい結果になるとは限らない(囚人のジレンマが代表例)。
- ニッチ戦略
- ニッチ戦略とは、大手企業が手を出していない、特定の小さな市場(すき間市場)に経営資源を集中して、その市場で優位な地位を築く戦略である。
- バックキャスティング
- バックキャスティングは、制約を踏まえつつ未来のありたい姿を先に描き、そこから逆算して課題や解決策を検討し、ありたい姿に近づける思考方法。
- バリューチェーン分析
- バリューチェーン分析とは、M.E.ポーターが提唱した、企業の活動を主活動と支援活動に分け、それぞれの活動がどれだけの価値を生み、どこに強みや弱みがあるかを分析する手法である。
- パレート図
- パレート図は、項目を件数(や金額)の大きい順に棒グラフで並べ、累積比率を折れ線で示すことで、上位を占める主要因を明確にする図法。
- パーミッションマーケティング
- パーミッションマーケティングは、顧客から得る同意(パーミッション)の範囲を段階的に広げながらプロモーションを行う手法。
- ファイブフォース分析
- ファイブフォース分析とは、M.E.ポーターが提唱した、業界の競争の状態と収益性を、既存企業同士の競争、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力の5つの要因で分析する枠組みである。
- ファインチューニング
- ファインチューニングは,学習済みの基盤モデルに独自データを追加学習させ,自社の業務やサービスに特化したモデルへ調整する手法である。
- ファウンドリー
- ファウンドリーは、他社(ファブレス企業など)からの製造委託を受けて半導体製品の製造を専門に行う事業。
- フィージビリティスタディ
- フィージビリティスタディとは、新しい事業や計画、システムの導入などについて、技術・費用・採算・法規制などの面から実現が可能かどうかを、投資の判断の前に調査・検証することである。実行可能性調査とも呼ばれる。
- フリーミアム
- フリーミアムとは、基本的なサービスや機能を無料で提供して多くの利用者を集め、より高度な機能や充実した内容を有料で提供することで収益を得るビジネスモデルである。
- ブランディング
- ブランディングとは、製品や企業のブランドについて、顧客が持つイメージや価値を高め、他社との違いを認識してもらうための活動である。
- プログラムマネジメント
- プログラムマネジメントは、活動全体を複数プロジェクトの結合体と捉え、プロジェクト間の連携・統合・相互作用を通じて価値を高め、組織全体の戦略の実現を図る考え方。
- プロビジョニング
- プロビジョニングとは、利用者の需要を予測して、ネットワークの設備やサーバなどのシステムの資源をあらかじめ準備・割り当てておき、要求に応じてすぐにサービスを提供できる状態にすることである。
- ベイズ統計
- ベイズ統計とは、新しいデータを得るたびに、それまでの見込み(事前確率・事前分布)を、ベイズの定理を使って更新し、新しい見込み(事後確率・事後分布)を求めるという考え方に基づく統計の体系である。機械学習や迷惑メールのフィルタなどに使われる。
- ベンチマーキング
- ベンチマーキングとは、業界の内外の優れた企業のやり方を指標として、自社の業務の方法や成果と比べ、改善点を見つけ出す手法である。
- ポジショニング
- ポジショニングとは、マーケティングで、狙う顧客から見て、自社の製品やサービスが競合と比べてどのような独自の位置付けにあるかを決め、差別化を図ることである。STPの最後の段階に当たる。
- マシンビジョン
- マシンビジョンとは、カメラで撮影した画像をコンピュータで処理・認識し、製品の外観検査や位置の計測、仕分けなどを自動で行う技術である。AIによる画像認識の活用で、人の目視検査を置き換え、検査の効率と精度を高めている。
- マスカスタマイゼーション
- マスカスタマイゼーションとは、顧客一人ひとりの要望に合わせた個別の製品(カスタマイズ)を、大量生産に近い効率とコストで提供することである。生産のIT化や部品の組合せの工夫によって実現する。
- マトリックス図
- マトリックス図とは、新QC七つ道具の一つで、問題に関わる2つの要素を行と列に並べ、その交点で要素同士の関係の有無や強さを示して、問題の所在や解決の手がかりを見つける図である。
- マーケティングミックス
- マーケティングミックスとは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)の4P などのマーケティングの手段を組み合わせて、効果的な戦略を組み立てることである。
- レジリエンス
- レジリエンスは、不測の事態が生じた場合の組織的な対応力や、支障が生じた事業を復元させる力(回復力)を指す。
- 下請法
- 下請法(下請代金支払遅延等防止法)とは、親事業者が下請事業者に対して、代金の支払の遅延や不当な減額などの不当な取扱いをすることを規制する法律である。2025年の改正で、2026年1月1日から中小受託取引適正化法(取適法)に名称が改められた。 改正後は、親事業者を委託事業者、下請事業者を中小受託事業者と呼ぶ。資本金の基準に加えて従業員数の基準が設けられ、運送の委託が対象に加わったほか、手形払の禁止や、協議に応じない一方的な代金の決定の禁止などが追加された。
- 不正アクセス禁止法
- 不正アクセス禁止法とは、他人のIDとパスワードを無断で使ってログインする行為や、セキュリティの弱点を突いて侵入する行為などの不正アクセス行為を禁止し、処罰を定めた法律である。
- 不正競争防止法
- 不正競争防止法とは、事業者間の公正な競争を確保するための法律で、営業秘密の不正な取得・使用、他人の商品等表示と同一・類似のドメイン名を不正な目的で取得・使用する行為、他人の商品の形態を模倣した商品の販売などを不正競争として規制している。
- 個人情報保護法
- 個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)とは、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利と利益を守るために、個人情報を取り扱う事業者などが守るべき義務を定めた法律である。 利用目的の特定、適正な取得、安全管理措置、第三者提供の制限、本人の開示請求への対応などを定める。人種や病歴などを含む要配慮個人情報は原則として本人の同意なしに取得できず、特定の個人を識別できないように加工した匿名加工情報には別の規律がある。
- 出向
- 出向とは、労働者が、元の会社(出向元)との雇用関係を維持したまま、別の会社(出向先)でも雇用関係を結んで、その指揮命令を受けて働くことである(在籍出向)。出向先との雇用関係が無い労働者派遣とは異なる。
- 分析又はシミュレーション
- 分析又はシミュレーションとは、要件や設計を満たしているかを、実際に動かして確かめる代わりに、モデルや計算によって検証する方法のことである。
- 労働施策総合推進法
- 労働施策総合推進法とは、労働施策を総合的に進め、労働者の雇用の安定や職業生活の充実を図るための法律である。職場のパワーハラスメントの防止のため、相談に応じて適切に対応する体制の整備などの措置を事業主に義務付けており、パワハラ防止法とも呼ばれる。
- 労働者派遣法
- 労働者派遣法とは、労働者派遣事業の適正な運営と、派遣労働者の保護を図るための法律である。派遣元の許可制や、派遣先が事前に派遣労働者を面接などで特定することの原則禁止、派遣期間の制限などを定めている。
- 匿名加工情報
- 匿名加工情報とは、個人情報保護法で、特定の個人を識別できないように個人情報を加工し、さらに元の個人情報を復元できないようにした情報をいう。作成時の加工の基準や公表などの義務を守れば、本人の同意を得ずに第三者に提供できる。
- 回収期間法
- 回収期間法とは、投資に必要な金額を、その投資から得られる利益やキャッシュフローで回収するまでにかかる期間の長さによって、投資案を評価する方法である。期間が短い案ほど有利と判断する。お金の時間的価値を考慮しない点に注意が必要である。
- 固定費
- 固定費とは、売上高や生産量に関係なく一定額がかかる費用のことである。人件費の固定部分、家賃、減価償却費などが当たる。固定費が大きい企業は、損益分岐点が高くなり、売上が減ったときに赤字になりやすい。
- 変動費
- 変動費とは、売上高や生産量に比例して増減する費用のことである。原材料費や商品の仕入原価、販売手数料などが当たる。売上高に対する変動費の割合を変動費率といい、損益分岐点の計算に使う。
- 引当金
- 引当金とは、将来に発生する可能性が高い費用や損失のうち、当期の原因によるものを見積もって、あらかじめ計上しておく金額のことである。貸倒引当金や退職給付引当金などがある。
- 意匠法
- 意匠法とは、物品や建築物、画像のデザイン(意匠)で、新しく創作的なものを登録により保護する法律である。2019年の改正(2020年施行)で、物品に表示されない画像や建築物の外観・内装も保護の対象になり、操作画面などの独自のGUIも登録できるようになった。
- 成長マトリクス
- アンゾフの成長マトリクスは,市場(既存/新規)と製品(既存/新規)の2軸で,市場浸透・市場拡大(市場開拓とも呼ぶ)・製品開発・多角化の四つに事業戦略を分類し,成長の方向性を検討する手法である。
- 戦略マップ
- 戦略マップとは、バランススコアカードの財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点を使って、戦略の目標や施策の間の因果関係を図に表したものである。
- 指数平滑法
- 指数平滑法は、過去より直近の実績値を重視するほど予測精度が向上すると考えられる場合に有効な手法。
- 推論
- 推論は、学習済みモデルに従って実際にデータの識別・分類などを行う処理。
- 損益分岐点
- 損益分岐点とは、売上高と費用(固定費+変動費)が等しくなり、利益も損失も出ない点のことである。 損益分岐点売上高は「固定費÷(1−変動費率)」で求める。売上高がこれを上回れば利益が出る。固定費の割合が大きい企業は損益分岐点が高く、売上の減少に弱いが、損益分岐点を超えた後は売上の増加に対して利益が大きく伸びる。
- 損益計算書
- 損益計算書とは、一定の期間における企業の収益と費用、その差額としての利益を示す財務諸表である。売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益などの段階で利益を表す。
- 暗号資産
- 暗号資産とは、資金決済法で、不特定の者への代金の支払に使え、不特定の者との間で購入・売却ができ、電子的に記録・移転でき、法定通貨や法定通貨建ての資産ではないものなどと定められた財産的価値である。ビットコインが代表例で、交換業を営むには登録が必要である。2026年7月に成立した金融商品取引法等の改正で、暗号資産の規制は金融商品取引法へ移る(原則、公布から1年以内に政令で定める日に施行)。
- 株主資本等変動計算書
- 株主資本等変動計算書とは、一定の期間に、貸借対照表の純資産の部(特に株主資本)がどのような理由でどれだけ増減したかを示す財務諸表である。
- 減価償却
- 減価償却とは、建物や機械などの固定資産を取得したときの金額を、使える期間(耐用年数)にわたって少しずつ費用として配分していく会計の手続である。定額法や定率法などの方法がある。
- 特定商取引法
- 特定商取引法とは、訪問販売や通信販売、電話勧誘販売など、トラブルが起きやすい取引について、事業者が守るべきルールと、クーリング・オフなどの消費者を守るためのルールを定めた法律である。
- 特性要因図
- 特性要因図とは、問題(特性)と、その原因(要因)の関係を、魚の骨のような形に体系的に整理した図である。QC七つ道具の一つで、問題の根本的な原因を探るのに使う。
- 独占禁止法
- 独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)とは、私的独占、不当な取引制限(カルテルなど)、不公正な取引方法を禁止して、公正で自由な競争を確保するための法律である。
- 発明
- 発明とは、特許法で、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち、高度なものをいう。特許を受けるには、さらに産業上利用でき、新しく(新規性)、容易に考え出せない(進歩性)ことなどが必要である。
- 移動平均
- 移動平均とは、時系列のデータで、一定の期間の平均値を、期間を1つずつずらしながら求めていく方法である。短期的な変動をならして傾向をつかむのに使い、平均をとる期間を長くするほど、ならす効果が強くなる。
- 繰延資産
- 繰延資産とは、すでに支払った費用のうち、その効果が将来の期間にも及ぶため、資産として計上し、複数の期間にわたって費用として配分していくものである。開業費や開発費などがある。
- 著作権法
- 著作権法は、著作物と実演・レコード・放送・有線放送について、著作者の権利とこれに隣接する権利を定め、文化的所産の公正な利用に留意しつつ著作者等の権利を守り、文化の発展に寄与することを目的とする法律(第1条)。著作物は思想または感情を創作的に表現したもので、プログラムも著作物の例に挙げられている(第2条・第10条)。 著作者の権利は、譲渡できない著作者人格権(公表権・氏名表示権・同一性保持権)と、全部または一部を譲渡できる財産的な権利としての著作権(複製権など)に分かれる。どちらも登録などの手続を必要とせず、著作物を創作した時点で生じる(第17条・第51条・第59条・第61条)。著作権の保護期間は原則として著作者の死後70年、法人など団体名義の著作物は公表後70年。 プログラムの著作物の保護は、それを作るために使うプログラム言語、規約(特定のプログラムでのプログラム言語の用法についての特別の約束)、解法(コンピュータへの指令の組合せの方法=アルゴリズム)には及ばない(第10条第3項)。法人等の発意で従業者が職務上作成したプログラムは、契約や勤務規則に別段の定めがない限り、法人名義で公表しなくても法人等が著作者になる(第15条第2項)。プログラムの複製物の所有者は、自ら実行するために必要な限度で複製できる(第47条の3)。
- 製造実行システム
- 製造実行システム(MES)とは、工場の製造現場で、作業の指示、工程の進捗管理、品質の記録などを行い、計画に沿った生産の実行を支援・管理する情報システムである。
- 要配慮個人情報
- 要配慮個人情報は、人種・信条・社会的身分・病歴・犯罪の経歴など、本人に対する不当な差別や不利益が生じないよう特に取扱いに配慮を要する情報。
- 親和図法
- 親和図法(KJ法)は、多くの事実やアイディアを類似性でグルーピングし、構造を見いだす収束技法。
- 財務管理ソリューション
- 財務管理ソリューションとは、企業の会計や資金、予算などの財務に関わる情報を管理し、決算業務の効率化や経営判断に役立てるための情報システムやサービスのことである。
- 貸借対照表
- 貸借対照表とは、ある時点(決算日など)における企業の資産、負債、純資産の状態を示す財務諸表である。左側に資産、右側に負債と純資産を記載し、両側の合計は一致する。
- 連関図
- 連関図とは、新QC七つ道具の一つで、多くの要因が複雑に絡み合っている問題について、原因と結果、目的と手段の関係を矢線で結んで整理し、問題の主な原因を明らかにする図である。
- 限界利益
- 限界利益とは、売上高から変動費を引いた利益で、固定費の回収と利益の確保に充てられる部分である。 売上高に対する限界利益の割合を限界利益率(=1−変動費率)といい、損益分岐点売上高は「固定費÷限界利益率」で求められる。限界利益が固定費を上回った分が営業利益となる。
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